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詩人は理想郷を夢想する。〈どこかに美しい村はないか/一日の仕事の終りには一杯の黒麦酒/鍬を立てかけ 籠を置き/男も女も大きなジョッキをかたむける〉◆茨木のり子の「六月」という一編である。なぜこの題か、詩の本を繰っていて目に留まった記述がある◆〈「六月」という詩題にも、これから夏の盛りを迎え、来るべき実りの秋への予感があります〉(萩原昌好編『日本語を味わう名詩入門16茨木のり子』)。唐突に思われようが、ここで脳裏に浮かんだのが米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手である。秋に向け、6月に大きく実を膨らませた◆この稿を執筆中にも月間14本目となる本塁打を放って球団新記録を樹立している。この調子のまま秋を迎えたら…どれほどの実りとなるのか想像がつかない◆泉下の詩人も、自身の詩に大谷選手が結びつけられたと知れば仰天するかもしれない。しかしながら大谷選手の今の姿も一昔前なら架空の情景としか思えなかったろう。夢想が現実に。実例が眼前にある。
よみうり寸評より

・・・『MAJOR』の茂野吾郎より凄い!
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