2020年5月16日(土)
ドイツの児童文学者、ミヒャエル・エンデの童話『モモ』に時間を盗む男たちが出てくる。「時間を貯蓄すれば命が倍になる」と偽り、人々は不要と思った時間を預けてしまうのだ◆理髪店の主人がはたと気づく。客との会話をやめ、急いで仕上げるようにしたところ、ちっとも楽しくないことに。たわいないおしゃべりの時間が仕事を豊かにしていたのを自覚するのだが、今これに似た喪失感を抱くのは理髪業の方ばかりではあるまい◆コロナ対策で抑制を求められる生活習慣の一つに、おしゃべりがある。複数で話すときはマスクを着け、距離を開けましょうと◆恐らく、そこまでして語らっても以前の心地はないだろう。最近、感染症の拡大以前に制作されたテレビドラマを見てドキッとすることがある。オフィス、居酒屋、公園…どんな場所であろうと、登場人物らが顔を寄せて会話する場面にいちいち胸がざわつく◆今の我慢が本来めざすべきは、楽しくおしゃべりのできる「3密」に戻ることなのに、忌むべきもののように錯覚している。おかしい。ウイルスに豊かな時間を盗まれてしまったからだろう。
読売新聞 編集手帳より
確かにね~。
お笑いも前の距離感に戻れるのかしらん。
昨日久しぶりに、
「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」を観たら、
後の赤い女性たちが、
リモートで全員パネルなってました。
・・・パネルになったらなったで、
ウザさに磨きがかかってます~(笑
NOB