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2023年3月11日(土)
人生の出来事を人はいくつぐらいで脳裏に刻み始めるのだろう。岩手県釜石市の高校生グループの活動を読売中高生新聞で知った。「震災の記憶のある最後の世代」と自らを位置づけて教訓を語っている◆大津波警報が出たのに祖父母が避難しないと言い張ったら? 先週のシンポジウムではそう会場に問いかけた。日頃から対応を家族で話し合っておくことが大事――伝えたかった教訓という◆大震災から12年、幼かった子供も大人に近い年齢になった。芽生えた「最後の世代」の自覚から、体験の継承に努める姿が東北のそこかしこにある◆出来事を語れるのは、それを記憶する者に限らない。作家の高村薫さんは戦後の生まれだが、戦中派が社会の大半を占めていた時代を知る。「戦争に対する皮膚感覚を持つ最後の世代」と以前の記事で自任していた◆釜石のグループにも震災を覚えていない生徒がいるが、友人の話を聞いたりするうちに「何かしたい」と思ったという。体験は時を超えて共有しうる。その証左だろう。
よみうり寸評より
12年前の今日はこんなにポカポカではありませんでした。
これだけ暖かければ違う体験談になったかもしれません。
NOB