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<常識>という言葉は、150年前には誰も知らなかったらしい。国語学者の飛田良文さんの著書『明治生まれの日本語』(角川ソフィア文庫)に教わった◆英語の< Common sense >が日本に入り、明治期の辞書には<常識>のほか<普通感、普通感覚>といった訳が並んでいるそうだ。国としてのロシアの振る舞いに背筋が寒くなるのは、普通の感覚ではあまりに受け止めがたいからだろう◆米国の大学などの調査によると、軍事侵攻以降、少なくとも6000人のウクライナの子供たちがロシアの施設に収容されたという◆約40の収容所が特定され、そこでは「政治的再教育」を施し、一部の施設では軍事訓練も行われていた。確認された最年少は生後わずか4か月の乳児とされ、ロシアの家庭の養子になる例もあった。軍の命令指揮下としても、家庭を持つ将官や兵士もかかわることはまちがいない。家族を引き裂く蛮行にどんな心持ちで加わっているのだろう◆例えば<制限選挙>の対義語は<普通選挙>である。ときに万民が享受できるものという意を帯びる<普通>は、言葉としてなかなか尊い。
読売新聞 編集手帳より

・・・国旗を観るだけで吐き気を催す。
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