ホームメイト大船駅前店 ジェイワンの賃貸ブログです。
書名の似た海外旅行のガイドブックを連想する方もあろう。昨年秋に刊行された『認知症世界の歩き方』(ライツ社、筧裕介著)が15万部と好調な売れ行きを見せている◆乗ると記憶が失われてゆく「ミステリーバス」、知人の顔を見ても誰かを思い出せない「顔無し族の村」…。海外ならぬ認知症の人の世界に読者を誘い、当人や周囲の苦労を追体験してもらう内容になっている◆警察庁の発表によれば、昨年、全国の警察に届け出のあった認知症の行方不明者は過去最多の延べ1万7636人に上った。9年連続の記録更新という。大半が保護されているとはいえ、家族らの心の負担は大きかろう◆『歩き方』にはこう書かれている。本人はあてもなく歩き回っているわけではない。仕事に行く。買い物に出かける。旧知の人に会いに行く…。習慣や思い出が行動の引き金になる例が多いという◆行方不明者数の背後には、それぞれの人生がある。この認識が広がれば、当人にも家族にも、よりやさしい社会になれるはずだ。
よみうり寸評より
私の仕事場は大船駅前なので「こちらは防災鎌倉です。大船警察署から、行方不明者の捜索について、協力のお願いです。 7月28日午前8時ごろから、岡本にお住いの、〇〇さん、〇〇歳が行方不明に・・・」といった放送を多く聞きます。「こんなに若いのに?」とか「こんな暑いのに何処へ行っちゃったんだろう?」とか色々と考えてしまいます。運よく私の母親はこの「領域」に入ってはいませんが、私もいずれ「行く道」として真剣に考えなければなりません。
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