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時代劇「大岡越前」の主人公大岡忠相は、江戸町奉行に就任する前の一時期、伊勢神宮を管轄する「山田奉行」を務めた。江戸幕府が長崎などに置いた遠国奉行の一つで、幕府にとり伊勢が重要な土地だった証しだろう◆それは、庶民も同じだったようだ。神宮への参拝熱は、<伊勢へ行きたい、伊勢路が見たい、せめて一生に一度でも>(伊勢音頭)などといわれ、江戸期を通じて参拝ブームが何度も起きた◆神宮に近い松阪に住んだ国学者の本居宣長の「玉勝間」には、宝永2年(1705年)に伊勢に押し寄せた人の数が「50日間で362万人」とある。数字の真偽はともかく、人々の信心深さに驚かされるが別の一面もあったという◆自由な移動が難しかった当時も、信仰上の理由での旅行は認められていた。<伊勢参宮 大神宮へも ちょっと寄り>。今も残る川柳が、旅を楽しむ庶民の本音を伝えている◆旅先で朝を迎えた方もおられよう。コロナ禍による国の外出自粛要請のない大型連休は3年ぶりだが、感染対策はお忘れなく。神社仏閣を訪れた時には、コロナ禍退散もしっかりとお祈りしておきたい。
読売新聞 編集手帳より

・・・私は近場でお祈りしましょう!
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