歴史スポットは現存する建物だけではなく、今はない史跡からもかつての繁栄を感じられるところがひとつの魅力です。
今回は近年復元されたばかりの「史跡永福寺跡」について、その概要や見どころをご紹介いたします。
鎌倉市にある史跡永福寺跡の概要
史跡永福寺跡(しせきようふくじあと)はかつて源頼朝が、奥州合戦で亡くなった弟の義経をはじめとする、数多の戦没者の慰霊のために建立した寺院の跡です。
建久3年(1192)から建久5年(1194)にかけて建立され、その後200年ほどは鶴岡八幡宮や勝長寿院と並ぶ「鎌倉三大寺院」として存続していたようです。
しかし応永12年(1405)の火災で焼失し、以降は廃寺になってしまったと考えられています。
本堂の屋根が二重になっていたことから「二階堂」とも呼ばれており、その名は鎌倉市二階堂という現在の地名に受け継がれています。
その後、つい最近まで何もない原野になっていましたが、昭和58年から平成8年にかけておこなわれた発掘調査では、本堂を含む建物の配置や庭園の規模が判明。
当時は全国的に見ても有数の規模を持つ、大規模な寺院であったことがわかりました。
現在では鎌倉市により史跡周辺の土地の整備工事が進められ、見つかった寺院の基壇や苑池を復元した史跡公園として観賞できるようになっています。
史跡永福寺跡の基本情報
●所在地:〒248-0002 神奈川県鎌倉市二階堂209
●開場時間:4~10月 9時00分~17時00分/11~3月 9時00分~16時30分
●閉場日:なし
●アクセス:京急バス「大塔宮」バス停より徒歩約5分
●駐車場:なし(無料駐輪場・近隣コインパーキングあり)
鎌倉市にある史跡永福寺跡の見どころ
整備された史跡公園では、二階堂・阿弥陀堂・薬師堂の基壇が、当時と同じ配置で再現されています。
実際に現地に立ってみると、当時の建築の壮大さを身をもって体験できるはずです。
さらに基壇は発掘調査で判明した結果を基に、当時と同じ材質で再現されているため、細部からも歴史を感じられるでしょう。
また建築だけでなく、それを取り巻く庭園や苑池も、当時を模してつくられています。
当時の人々がどのような景色を見ていたのか、想像しながら見てみると、また違った印象を感じ取れるのではないでしょうか。
ARで原寸大の永福寺を観賞
鎌倉市では、ARで原寸大に再現した永福寺を無料公開しています。
端末にアプリをインストールしたうえで、現地にある看板のQRコードを読み取ると、画面のなかに原寸大に復元された永福寺のCGが浮かび上がります。
実際の土地のうえにCGが現れるため、往時の永福寺の姿をよりリアルに身近で感じられますよ。
AR技術に対応したスマートフォンであれば利用できるので、現地でぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
鎌倉市の史跡永福寺跡は、かつて存在した永福寺のスケールの大きさを、再現された基壇や苑池、ARを使ったCGで体感できるスポットです。
失われた歴史に想いを馳せたい、そんなときに訪れてみてはいかがでしょうか。
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